「藤島といえばさー、川端きらりじゃん? あいつもウザいよね」
「教室じゃおどおどしてるのに、翔くんとか藤島の前だけやたらうっさいの」
「いるよねそういうやつ! ちょっと可愛いからってぶりっ子してさあ」
「ていうか別に言うほど可愛くなくない? チナミの方が可愛いって!」
「やだー、お世辞やめてよお、……まあ自分でも、川端よりはあたしの方が可愛いかな? っては思うけどお~」
ギャハハと二人揃って高笑いした下品な声を聞きながら、ほーっと溜息を吐いた。
なかなか言うねえ。川端さんは確かにウザいけど、彼女より可愛い女子って私、この学校じゃ見たことないんだけど。
そういえばさっき、早川のことを隣のクラスの男子って言ってたから、これまでの会話を聞くに川端さんと同じクラスなのだろう。
チナミ、って言ったかな。
ばっちり記憶して、ここを出たらこっそり顔確認してやる。絶対ドブスだろお前ら。
思わず鼻で笑って、そのまま川端さんの悪口に花を咲かせ始めた声を聞き流した。
一体彼女になんの恨みがあるのかってほど沸いて出てはヒートアップしていく悪意のこもった汚い言葉の数々に吐き気がして胸糞悪くなる。
その割に随分中身は適当だから、概ね嫉妬と僻みなのだろう。

