恋する黒猫





女は嫌いだ。



臭いし、五月蝿いし。









「そーいやさぁ、お前ら『黒猫』って知ってるか?」




ふいに要が言った。





『黒猫』?






「あぁ、最近噂の話題ね」



なんとなく知ってるよ〜とか言ってる聖司。




「なになに?猫?噂?」




興味津々の龍。



「馬鹿、猫じゃねーよ!」



ゴッ!!

「いでっ」



要が龍の頭にゲンコツ一発。



おいおい


今のはひでぇだろ



「それでその『黒猫』がどうしたんですか?」




早く話を進めて下さいと千里が言った。



さすが生徒会長様





「あぁ。なんかよ、最近学校に居るらしいぜ」





「居るって『黒猫』が〜?」




「おぉー…。見た奴結構いんぞ」




「要、それは普通の事ですよ」




千聖がため息まじりに言った。




普通?




「千聖なんか知ってんの〜?」




聖司が興味津々の様子で聞く。





「知ってるも何も『彼女』は…」





そう言って黙り込む千聖。



「……」



段々と重たくなる場の空気。





「…おい」





俺が声をかけるとハッとした顔になる。





「あ…いえ、なんでもないですよ」




そう言って千聖はニコッと笑った。



「…」



俺はその顔をじっと見た。




でも結局、何もわからなかった。



強いてわかったことといえば、こいつが何か隠してるって事ぐらいだ。