恋する黒猫




「ちげーよ、普通なわけねーよ」





「授業は出ずに理事長室と保健室、図書室だけ出入りするのよ?」





「理事長室と保健室と図書室?」






「そうそう、その3つだけ」





「なんで?」





「そんなの知るわけねーだろ?」





「でね?その子を見た人はこう言うの





『あれは人じゃない』





って」






「…でも、ここの生徒なんでしょ?だったら、そんな事言うのおかしくない?しかも黒猫って…」






「生徒だけど、先生も見たことないって言うの。保健室の先生に聞いても『さぁ…』って…」





「髪が長くて黒く、瞳が金色に光っているから黒猫なんだって」





「その動きはしなやかで、私達と目が合うとひらりふわりとかわして逃げるの」





「…なんか、怖いね」





「だろ?だから、この学校には黒猫がいるんだよ」








「だからあなたも気を付けたほうがいいよ」