その瞬間、背筋にゾクリとした感覚が襲う。 だって………… 悠里が不敵に微笑んでいたから。 その笑顔は、以前とは180度違う。 心に闇を深く落としていく、そんな笑顔。 「ゆ、うり…………」 私がそういえば、目の前の子は可愛くニコッと微笑む。 その仕草にでさえ、ドキリと胸が不吉な音をたてる。 「いったぁい!………ひどいよ、まだ私のこといじめるなんて!」