部屋には、カチャカチャと金属のかすれる音。



それだけが、響いていた。




「楽しかったよ………結愛ちゃん!」




そう言いながら笑顔で出ていく尚を、私は力ない目で見つめていた。




ガチャン



ドアの閉まる音と共に、部屋に静寂が訪れる。




腰が、ズキンズキンと規則的に痛む。





その痛みが、今あったことは現実なんだと思い知らされる。




私は…………尚に処女を奪われた。




レイプ…………された。