な、んで………



「待ってよ!わたし、何もしてない!悠里ちゃんを虐めてもないし、他の族に情報なんて売ってない!」



それでも、冷めた目を向ける彼等に私は必死に言葉を続ける。



「わたし、そんなことしてない!ねぇ………信じてよ!」



心の中で、信じて、お願い、何度もそう呟きながら。





それでも、なにも…………変わらなかった。




「うるさい」そう言われてお腹を思いっきり蹴られた私は、虫けらのように外に投げ出される。



その勢いで、履いていたスカートがビリビリと破れ、あらわになった足からはドクドクと血が流れていた。