心臓が不吉なまでに早まる、ドッドっと刻むその音は、まるで地獄へのカウントダウンのように聞こえた。
「お前………俺らのこと裏切っといてよく来れたな?」
………え?
意味のわからない言葉に、脳と行動が停止する。
「昨日、見たんだよ。オマエが………光宝のやつらと一緒にいたところ。」
そう冷たく言い放つ要。
こう………ほう??
「それに、悠里ちゃんのことイジメちゃってさ………身の程わきまえてる??」
私が………悠里ちゃんを虐める??
そう言う充は、いつもみたいに笑っていなかった。
「この…………裏切り者!」
そう言い放たれた武瑠くんの言葉は………深く、私の胸に突き刺さった。
な、にいってんの………??
