バタンっ!



ドアを開くと、一斉に皆がこっちに振り返った。




その中心には、何故かボロボロになって泣きじゃくっている悠里ちゃん。



もしかして……誰かにやられたのかな!?




そう思い、急いで悠里ちゃんに駆け寄る。



「悠里ちゃん!大丈夫!?今──”ダンッ”」




私の言葉は、目の前にかけられた足の音のせいで、途切れた。



上を向くと、何故か睨んでくる蓮。




な、に………??




額に、ひんやりとした汗が浮かぶ。




だって………こんな顔、向けられたことないから。