「私は明日………不幸になる。」




そんな考えを打ち消して、急いで二階にある幹部室に向かう。



「ッ!!」



そこに行く道中、所々に傷ついた下っ端のみんなが居た。




そして、体じゅうから血を流していた。




あぁ……この鉄の匂いは、血の匂い。




そう確信した。




いっそう早く足を動かして、幹部の部屋に向かう。




──何があったの??




──みんな、無事でいて!





そう願いながら。