そんなこんなで話題は、私の事になった。
それは、悠里ちゃんに聞いて気を使ってくれてるのか、または興味がないのかはわかんないけど、二人共私の学校についての話題は出さなかった。
「結愛ちゃんはさー、好きな人とかいないの?」
ニヤニヤと言う尚さん。
「んー…いないかも。」
まず私に出会いがないというか、青龍のみんなの顔を見すぎて理想が高くなってると言うか………。
ん?てゆーか……。
「わたし、初恋もまだだ……。」
平然といった私に、前の二人はえー!と驚きの声を上げる。
そのシンクロぶりに、思わず笑みが溢れる。
「で?そーゆう2人はどーなの?」
さっきの仕返しだ!
と言わんばかりにニヤニヤと言った私に、2人はふふーんドヤ顔をすると
「いますよー!」
「いるねー!」
彼女いるし、そう付け加えて。
その言葉に、今度は私が驚きの声を上げる。
「ぇ、ぇちょっと待って!わたし、2人に守られて平気なの!?」
彼女さんも、彼氏が知らない女の子を守ってるなんて聞いたらきっと不快に思うはず。
