「あー疲れたぁ…」



優奈ちゃんはそう言ってお盆をデスクに置き、ぐーんと背伸びした。




「優奈、でかした。助かったわ」




「アハハっ。でしょでしょ?頑張ったでしょ?」




「ああ。オレ一人じゃ無理だったかもな」




「そういう時は、まかせなさいってー!」



「生意気」




陸さんは笑って優奈ちゃんの頭をわしゃわしゃと撫でた。



それを見て、胸がズキンと痛む。



ああー。



私ってば…また嫉妬なんかして。



自分の仕事に集中しよ…



しかし、目はパソコンを見ているけど耳はダンボになってしまっている。




「ね、だから時給アップしてよー?あたしだいぶこの会社に貢献してると思うんだけどなぁ」