その気持ち…
痛いほどわかるよ。
だって私も義父に似たようなことされていたから…
思い出したくもない過去。
私は優奈ちゃんの体を抱きしめた。
「大丈夫だよ…私達がいるから」
「は…い。お兄ちゃんと彼は仲良いから…なかなか相談できなくて」
泣いているのか鼻をすする音がした。
「話はわかった」
その時、側で唯と遊んでいた陸さんが立ちあがった。
「陸さん……」
「ちょっとダチんとこ行ってくるわ」
そう言って棚に置いてあったバイクの鍵を取った。
「陸さんもしかして…その彼のところに?」
「陸…あいつおかしいから何してくるか…」
陸さんは振り返り、笑顔を見せた。
「心配すんな。優奈はとりあえずここにいろ」



