乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】




その気持ち…



痛いほどわかるよ。



だって私も義父に似たようなことされていたから…



思い出したくもない過去。



私は優奈ちゃんの体を抱きしめた。




「大丈夫だよ…私達がいるから」



「は…い。お兄ちゃんと彼は仲良いから…なかなか相談できなくて」




泣いているのか鼻をすする音がした。




「話はわかった」




その時、側で唯と遊んでいた陸さんが立ちあがった。




「陸さん……」



「ちょっとダチんとこ行ってくるわ」




そう言って棚に置いてあったバイクの鍵を取った。




「陸さんもしかして…その彼のところに?」



「陸…あいつおかしいから何してくるか…」




陸さんは振り返り、笑顔を見せた。




「心配すんな。優奈はとりあえずここにいろ」