乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】



優奈ちゃん彼氏いるんだ。


そうだよね、こんなに可愛いんだもん。


彼氏いて当たり前か。



「…彼氏と何かあったの?」



「私…彼とちょっと前から別れ話してるんですけど…別れてくれなくて…その彼っていうのがお兄ちゃんの後輩で乱華の人なんですけど」



「えっ!!!」



乱華の子って…


陸さんも知ってる子かな…



陸さんの方を見ても、表情を変えずに話を聞いている。



今の乱華はどんな子たちがいるのか、全然わからない。



ただ、前よりもタチが悪い子達が多いっていうのはちょっと前に陸さんに聞いたけど…。



「彼からDVされてて…顔を殴られたのは初めてだったから…こんなに腫れた顔で家に帰れないしどうしようと思って」



優奈ちゃんの体は震えていた。



よほど怖い思いをさせられたのだろう。