乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】



そして唯も「おいちぃー」と、笑顔でおにぎりにかぶりつく。




2人の笑顔を見ただけで、こんなにも胸が温かくなる。



「う、うんっ!沢山作ってきたからいっぱい食べてねっ」



さっきまで落ち込んでいたのが嘘みたい。



蒼空、唯



ありがとうね。




「あ…じゃあ…蒼空くんパパ、良かったら…」




優斗ママが引きつった笑顔で陸さんに自分のお弁当を勧めた。




「ありがとうございます」




陸さんは笑顔でそう言ったけど、一度も優斗ママが作ったお弁当に手を伸ばすことはなかった。




ちょっと心の中でガッツポーズをしてしまった。




陸さんありがとう…