「あのっ…誰か来たら…」



「こねーよ誰も」



「で、でも…」



「いいから黙ってろ」




私の顎を掴むと半ば強引にキスした。


息もできないくらいのキスは次第に苦しくなってきて…




「ちょっ…と」



少し唇が離れると、



「最近家であんまこーゆーことできないじゃん?」



と、片方の口角を上げて笑っている。



確かに二人の子供も大きくなってきてるし、その前ではイチャイチャとかできないけれど…。





「それに職場でするのってなんか興奮しねー?」



そう言って、イタズラな笑みを浮かべている。




「もーっ!」



「奈緒だって嬉しいくせに」




再び私にキスを落とす。



胸元がはだけたままの陸さんはやけに色っぽくてくらくらしてしまう。



私は陸さんの首に手を回した。