「良かったな、奈緒」
陸さんが私の顔を見て笑っている。
「奈緒さんの事はお兄ちゃんからよく聞いていましたよっテキパキと仕事をこなす人だーって」
今度は私の方に笑顔で寄ってくる優奈ちゃん。
本当に子犬のようでかわいい。
素直でなんの曇りもないような女の子。
「でもちょこちょこミスるけどな」
「ちょっと…!陸さん変な事言わないでよ」
「まぁ、しょーがねぇけどな。雑用は全部おめーに任せてるし。一人じゃキツイよな」
「…まぁね…」
妊娠中の子ももう間もなく退社しちゃうし…
本当に私一人でやらなきゃないのかと思うと気が重いけど。
「あ。そーいや、優奈って今バイトしてんの?」



