乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】





「うちはあんたんちみたいに仲良くないんでね……だからこの人に惹かれたんじゃねーかな。この人が幸せなら二人の仲を壊そうだなんて思ってなかった。でも…」




優斗パパはチラッと私の顔を見た。




「…でも、なんだよ?」




「この人いつも泣きそうでさ。つーかこの前も泣いてたし。あんたはそれ知らねーんだろ?」




陸さんは振り返って私の方を見た。





「…なんだよそれ…泣いてたって…」




何て言ったらいいのかわからない。




言い訳が見つからないよ。




泣いてた事知られたくなかったのに…優斗パパひどいよ。





私は俯いて顔を上げられなかった。





「こいつには言えて、俺には言えねぇのかよ」





陸さんの低い声が私の心に突き刺さる。