優斗パパはニヤリと笑う。
「俺の事、やっと意識し始めた?」
「そんなことないですっ」
すぐ立ち去ろうとしたのに、手首を掴まれた。
「待てよ」
「…やめてください」
「本気で考えたのか?」
「考えるも何も…私には陸さんしかいませんから!」
振り払おうとした瞬間、体が後ろに引っ張られた。
振り返るとそこには息を切らした陸さんがいて。
「いい加減にしろよ、てめぇ…」
今にも殴りそうな勢いで優斗パパに迫っていく。
「“いい加減にしろ?”それはこっちのセリフだけど」
優斗パパは深くため息をついた。
「は!?」
「あんたも、奥さんが今までどんな思いしてたのか本気で気づいてねぇのかよ」



