乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】




優斗パパはニヤリと笑う。



「俺の事、やっと意識し始めた?」




「そんなことないですっ」




すぐ立ち去ろうとしたのに、手首を掴まれた。




「待てよ」





「…やめてください」




「本気で考えたのか?」




「考えるも何も…私には陸さんしかいませんから!」





振り払おうとした瞬間、体が後ろに引っ張られた。



振り返るとそこには息を切らした陸さんがいて。





「いい加減にしろよ、てめぇ…」





今にも殴りそうな勢いで優斗パパに迫っていく。





「“いい加減にしろ?”それはこっちのセリフだけど」





優斗パパは深くため息をついた。




「は!?」




「あんたも、奥さんが今までどんな思いしてたのか本気で気づいてねぇのかよ」