乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】





「あらー!今ちょうど庭でプール出してたのよ、蒼空君も遊んで行かない?」




優斗ママは蒼空を誘ってくれたけど…



すぐ帰るつもりだったのに。





「いえ…」



「え!ママ、僕プール入りたい!」




断ろうと思ったけど、蒼空は遊ぶ気満々で。




「用事があるなら、帰りは私が蒼空君を家まで送るわよ」






優斗ママがそう言ってくれたので、私は少しほっとした。





あの人に会う前に…




急いで帰らなきゃ…






そう思っていたのに。





どうして会ってしまうんだろう。








帰り際、優斗君ちのすぐそばで犬を連れた優斗パパと出くわした。





「あれ…なに?うちに用だった?」





「そ、蒼空がまたお邪魔してて…」





この前抱きしめられたことが頭をよぎり、恥ずかしくなった。




顔が熱くなっていくのを感じる。