乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】





それから数日後の休みの日。




久しぶりに栞と亮さんがうちに遊びに来た。



栞は念願の保育士さんになったんだけど、2年前に亮さんと結婚して、今お腹の中には赤ちゃんがいる。




「わぁー!栞、お腹大きくなったね!?」




「うん、いよいよ来月出産予定日だし…緊張するよぉー」





栞は大きなお腹を優しく撫でながら、すごく幸せそうで笑顔が可愛かった。




「立会出産なんだけどさ、俺泣くかも~」




亮さんがすでに涙ぐんでいる。




「ちょっと…今泣いてんの!?バッカじゃない!?」




栞が亮さんの背中をバシッと叩いた。




こういう感じ、懐かしいな。





「陸だって、蒼空君と唯ちゃんが生まれたとき泣いたろ!?」




2人の視線がソファーでくつろいでいる陸さんに集中した。




「泣いてねーし」





そう言ってフイッとテレビに目を向けた。