乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】




「優奈…残念ながらオレの彼女じゃねーんだよ」



今江君が苦笑いしている。




「え?そうなの?」




「そいつはオレの嫁さんだよ」




その時、陸さんの声が後ろから聞こえた。



振り返ると、お客さんとの打ち合わせが終わった陸さんが事務所に戻ってきていた。




「あっ陸ー!」




優奈ちゃんが陸さんの元へ走っていく。



その後ろ姿を見てズキンと胸が痛んだ。



“陸”って…呼んでるんだ。



…そうだよね、優奈ちゃんが小学生の時からの付き合いだもん。




「ひさびさだな優奈。つーか、お前もう高校生?なに、今日サボり?」




「ちがうもーん!振り替え休日!」




優奈ちゃんが陸さんの袖を掴んだ。