乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】





“悪い。遅くなりそうだから先にタクシーで帰ってて”





お祭りが終わったのに気付いたのか、陸さんからLINEがきた。





辺りは所々にしか人がいなくて、お祭りの出店も撤収されていく。




陸さん達どこにいるんだろう。




でももう探す気力もないし、足も痛くて無理。




私は素直にタクシーを呼んで自宅まで帰った。




蒼空と唯は今日実家に泊まっている。




そのせいか家の中は暗く、やけに静かで少し寂しくなった。




本当は今日、陸さんと一緒に花火を見て、2人で帰宅して私の誕生日を祝うはずだったのに。




誰もいない家に一人でなんかいたくない。




私は玄関の所で踵を返し、門の外へ出た。




痛む足を引きづりながら近くの公園へと向かった。