私達はしばらく人混みから外れた場所に座っていた。
陸さんは時折花火を見ていたけれど、ほとんどスマホに見入っている。
優奈ちゃんからの連絡を待っているのかな…
隣にいる私はすごく切なくて。
こんな時、何て言えばいいの?
“もう優奈ちゃんの事は考えないで”
そんな事言ったら、陸さんは幻滅するよね。
「はぁー…」
陸さんが深くため息をついた。
「陸さん…優奈ちゃんのこと、探そうか?」
やっぱり私は自分の気持ちを素直に言えなくて。
思いとは真逆な事を口にしてしまう。
「んー…。わりぃな、奈緒…」
そう言って申し訳なさそうに立ち上がった。
「ううん、いいよ。私だって気になるし…」



