花火会場に着くと、多くの人でごった返していた。
「はぐれんなよ?」
陸さんはつないだ手の力を強めた。
通りすがりの若い女の子たちはやっぱり陸さんを見ていて…
どうしてこんなにこの人はモテるんだろう。
見た目完璧だけど…中身も完璧なんだもんなぁ。
なのに、隣にいるのがこの私って…
みんなガッカリしてるんだろうな。
なんだかまた自信なくなっちゃう。
「おっ、奈緒の好きなたこ焼きあるけど食う?」
そんな私の気持ちとは裏腹に、ノー天気にそんな事を言ってくる陸さん。
「うん…食べる」
「何急に暗くなってんだよっ」
コツンとおでこを小突かれた。
たこ焼きを買った私達は、どこか座る場所を探していた。
その時…



