乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】




花火会場に着くと、多くの人でごった返していた。




「はぐれんなよ?」




陸さんはつないだ手の力を強めた。




通りすがりの若い女の子たちはやっぱり陸さんを見ていて…



どうしてこんなにこの人はモテるんだろう。



見た目完璧だけど…中身も完璧なんだもんなぁ。




なのに、隣にいるのがこの私って…




みんなガッカリしてるんだろうな。




なんだかまた自信なくなっちゃう。





「おっ、奈緒の好きなたこ焼きあるけど食う?」





そんな私の気持ちとは裏腹に、ノー天気にそんな事を言ってくる陸さん。





「うん…食べる」




「何急に暗くなってんだよっ」





コツンとおでこを小突かれた。




たこ焼きを買った私達は、どこか座る場所を探していた。




その時…