「え?」
「お前は鈍感だから気づいてねーだろ?俺奈緒の事しょっちゅー見てたけど」
「嘘!?き、気づかなかった……なんで!?」
「なんでって…」
少し返答に戸惑った様子の陸さんは立ち止まり、私の方を向いた。
「もしかしてなんか変!?浴衣なんてかなり久しぶりに着たから…」
両手で髪をガシガシ整えていると、その両手首を捕まえられた。
「その逆だから」
「え、逆!?」
「すげーかわいい」
ちょっと照れながら私の目を見つめてきた。
ドキドキが止まらない。
心臓が飛び出てしまいそう。
「か、かわいい…?」
「ん。…あああー!嫁に何言ってんだ俺」
そう言って前に向き直り、再び歩き出した。



