乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】




「え?」




「お前は鈍感だから気づいてねーだろ?俺奈緒の事しょっちゅー見てたけど」




「嘘!?き、気づかなかった……なんで!?」




「なんでって…」




少し返答に戸惑った様子の陸さんは立ち止まり、私の方を向いた。





「もしかしてなんか変!?浴衣なんてかなり久しぶりに着たから…」




両手で髪をガシガシ整えていると、その両手首を捕まえられた。





「その逆だから」




「え、逆!?」




「すげーかわいい」




ちょっと照れながら私の目を見つめてきた。




ドキドキが止まらない。



心臓が飛び出てしまいそう。




「か、かわいい…?」




「ん。…あああー!嫁に何言ってんだ俺」





そう言って前に向き直り、再び歩き出した。