「……わりぃ、もうその話すんな、気分悪くなる」 そう言って陸は私から目線を逸らし、部屋を出て行こうとした。 その時私は咄嗟に後ろから陸の腕を掴んだ。 体が勝手に動いていた。 私はずっと守ってきた壁を、今壊そうとしている。 「なんっ……」 陸が振り向いた瞬間。 私は精一杯背伸びをして、 陸の唇にキスをした。 ずっとしてみたかった。 大好きな人とのキス。 こんな形で叶うことになるなんて。 一瞬だったけど…陸の温かいぬくもりを感じれた。 この想いを、ぶつける時がきた。