「な、どうしたの!?」



「不安そうな顔してっから」



「え!?私!?」



思わず両手で顔を覆った。




「さっきのママ友のことか?別にオレはあんな媚びられたって、なびかねぇから安心しろ」




「陸さん…」




「奈緒が考えてることくらいすぐわかんだよ。っつーか、そんな簡単にオレがなびくとでも思ってんの?」




「思ってない…けど…」




あの二人綺麗だし…積極的だし…



すぐ悲観的になるのは私の悪い癖だってわかってるんだけど。




「ばーーーーーーーーーーーーか」




陸さんが私の頬をつねった。




「痛ッ!」




「お前以外の女、興味ねーよ」



そう言ってフッと笑い、「じゃな」と外へ出て行った。