「…どうした?」




「だ、大丈夫です…」





少し足を引きづりながら歩き出すと、優斗パパに行く手を阻まれた。






「大丈夫じゃねーだろ、そういうとこほっとけないんだよ」





「だって…」




「足痛いんだろ?捻挫か?」




「ちょっと捻っただけです」





「肘怪我したり捻挫したり…本当にどんくせーな」




優斗パパが半笑いでしゃがみこみ、私の足首を触った。





「……腫れてんじゃん。よくこんなのでフツーに過ごせてたな」




足の痛みよりも、陸さんと優奈ちゃんの事が気になったりしてたから…



優斗パパはどこかへ行くと、氷水の入った袋と湿布を持ってきた。




「そこの海の家の人からもらってきた。これで冷やせば?」




「あ…ありがとうございます…」