君と手を繋ぎたくて










☆☆☆






「…ハァッ、ハァッ、ハァッ…」





あたしはすっかり日の暮れた道を、息を吐きながら走っていた。

体力のないあたしだから、すぐに止まりたくなるけど。

止まらないで、ただひたすら走った。






「…ここ、だ……」





あたしは1軒の家の前で、息を整えながら呟き、インターフォンへ手をかけた。

驚くだろうな…。

だって1度も、来たことがないんだから。





しかし驚いたな。

いつも駅の方へ向かって行くから、てっきり電車通学だと思っていたけど。

駅の近くに家があったんだ。






「はーい、どちら様?」




出てきたのは、顔立ちの整った、爽やか系イケメンの男の子だった。

爽やか系イケメンなのに、手にアイスクリームのカップとスプーンを持っている姿が、何だか可愛らしい。