「じゃあね。」



「なんだよ、その挨拶。



なんか、もう会えねぇみたいな挨拶しやがって。」


西園寺くんは荷物を持ってない方の手で私の頭をクシャクシャにする。


「そうだよね、


じゃあ、また明日。」



「おぅ、また明日。」



西園寺くんが角を曲がっても私は外で西園寺くんの曲がった角を見つめてる。



ースパッー



「ん?」


足元に落ちている手紙。


上を見ても暗くて何も見えない。



手紙を拾い上げ、


中に入る。



宛先は…


「怪盗…ERICA」


…これを出した相手は私が怪盗ERICAだって




バレてる?



丁寧に封を開け、中を見る。