「あれ? 西園寺くんまだリビングにいたの?」 私はバスタオルで髪を拭きながら西園寺くんにそう言った。 「うん…」 …なんか、元気ない? 私はソファーに座る西園寺くんの前に正座する。 「西園寺くん、元気ないの? 大丈夫?」 私は下から見上げる。 西園寺くんは、一旦見て、 目を逸らし、 そして、また私を見る。