ーお風呂での龍の思考ー



あいつが、晩ご飯の材料を買ってないと言ったから俺も荷物持ちでついて行った。



ずっと一人で楽しそうに話す満乃を俺は少し、



ほんの少し、



ミジンコ並に少し…



少し…可愛いと思ってしまう…



笑顔でずっと俺に話してくれるこいつがすっげー



可愛い。
背も小さいから上目遣いだし、

時々腕の裾をその小さな手で掴まれて…


っ、おれ、変態みたいだ…


でも、それくらい…可愛かった。


あいつの買い物なら何時間だって苦じゃない、


むしろ楽しい。


…でも、あの、友達の兄とか言うやつに会うまでは…


あいつらお互いを名前呼びだし…



俺らはまだ名字呼びなのに…


あいつもさっきまで俺に見してた可愛い笑顔をそいつに見せるし、



あいつもすっげー笑顔で楽しそうに喋ってるし、


なんだよ、
『海鈴ちゃんの手料理だ食べてみたい』


って、あいつの手料理食べていいのは俺だけだっつーの。




…でも、さっき……


『西園寺くんみたいな』人がタイプ


って、俺言われた?///


だよな?
だって、



『どんな人がタイプ?』


って、聞いて、


『西園寺くんみたいな』


って、あれは告白だよな?あれは…


やべー…



嬉しい。///


俺は今まで女に告白されんのとかめんどくさかったけど…


何故か…

あいつの告白は嬉しかった。