「…そっちじゃなくて、


その…さっき会ったやつだよ…」



「輝星さんは…」


輝星さんは姫のお兄さんだから、
お友達?

いや、でも、それは馴れ馴れしいかな…

でも、じゃあ、輝星さんは私のどの類いの人なんだろう…


私が答えに困っていると。


「お前は



あいつみたいなやつがタイプなのか?」



「え?


…まぁ、優しいし、いい人だけど…



でも、あたしは西園寺くんみたいな、


さりげなく優しい人がタイプかな?」



「///」



…?

…ちょっと待って、



私なんとなく言ったけど…


『西園寺くんみたいな』


って、言ったよね、


なんか、告白みたいじゃん///


「いや、あの…


そのー…」



さっきの言葉を変に受け止められてたら嫌だから弁解しようと思ったけど、



もし、西園寺くんがそんなつもりで受け取ってなかったら?

…私一人だけすっごく恥ずかしいじゃん!!!



「わ…わたし、晩御飯の用意するね。」


私は気持ちを読まれないように普通を装い、


西園寺くんから、スーパーの袋をとり、



キッチンへ入った。



「お、おぅ…


俺は、風呂、入ってくるゎ!!」


「うん…」