走りながら春日に向けて文字を打つ。 『特別教室にいるから、きて。』 そうだけ打って送信。 特別教室なら、衣装を選んだ教室だしわかるだろう。 椅子に座って春日を待つ。 早く、早く、と無意識に思ってしまう。 …ずっと春日に触れていなかった。満足に一緒にもいられなかった。 だから早く、春日に会いたい。 そう思ったとき、扉が開いた。