「お紺ちゃん」
「か、貫七さんっ!」
先程まで考えていた人物が不意に目の前に現れ、驚きながらもお紺は貫七に駆け寄った。
「久しぶりだなぁ。元気だったか?」
笑顔で手を振る貫七に、溢れる想いのまま飛び込もうとしていたお紺だったが、その足が、手前でぴたりと止まる。
貫七に寄り添うように、小柄な女子がいることに気付いたのだ。
その手は、しっかりと貫七の手に繋がれている。
「いやぁ、店自体がなくなってたら、どうしようかと思ったけどなぁ。ほらおりん、お紺だぜ」
固まっているお紺も気にせず、貫七は連れていた女子に話しかける。
その態度たるや、見たこともないほど優しげだ。
「か、貫七さん……。そ、その子は……?」
ん、と貫七がお紺を見る。
その顔に、あれ、とお紺は首を傾げた。
何だか感じが違う。
見惚れるほどの美男ではないような。
「おりんだよ。一緒にいただろ」
お紺の疑問に気付くこともなく、貫七が笑う。
それに、またお紺は首を傾げた。
「え、おりんは猫でしょ」
「化け猫だって言っただろ。化けたのさ」
「からかわないでよ。……ていうか、あなた、貫七さん……よね?」
訝しそうに言うお紺に、貫七は妙な顔をした。
「か、貫七さんっ!」
先程まで考えていた人物が不意に目の前に現れ、驚きながらもお紺は貫七に駆け寄った。
「久しぶりだなぁ。元気だったか?」
笑顔で手を振る貫七に、溢れる想いのまま飛び込もうとしていたお紺だったが、その足が、手前でぴたりと止まる。
貫七に寄り添うように、小柄な女子がいることに気付いたのだ。
その手は、しっかりと貫七の手に繋がれている。
「いやぁ、店自体がなくなってたら、どうしようかと思ったけどなぁ。ほらおりん、お紺だぜ」
固まっているお紺も気にせず、貫七は連れていた女子に話しかける。
その態度たるや、見たこともないほど優しげだ。
「か、貫七さん……。そ、その子は……?」
ん、と貫七がお紺を見る。
その顔に、あれ、とお紺は首を傾げた。
何だか感じが違う。
見惚れるほどの美男ではないような。
「おりんだよ。一緒にいただろ」
お紺の疑問に気付くこともなく、貫七が笑う。
それに、またお紺は首を傾げた。
「え、おりんは猫でしょ」
「化け猫だって言っただろ。化けたのさ」
「からかわないでよ。……ていうか、あなた、貫七さん……よね?」
訝しそうに言うお紺に、貫七は妙な顔をした。


