「そうだ。かなり無理があるが、修行の一環で女になりきってたってことにすりゃどうだ?」
『ん?』
「まず桔梗屋が何屋かが大事だが、小間物とかだったら、女子相手だろ? より女子に近いほうが何が売れるかわかるじゃねぇか。だから店を継ぐまでは、あえて女の格好をしてましたってこと」
『……う~ん。無理があるよなぁ。気持ち悪いことにゃ変わらねぇよ』
「でもそれぐらいしかないぜ。……ていうかさ、お嬢さんはどうなんだろう? 店、継ぎたいのかね」
ふと、貫七が竹筒を下ろして言った。
何となく全てがどうでもいいような雰囲気ではあるが、本当に店もどうでもいいのなら、もう妾が乗り込んで来たっていいのではないか。
妾はともかく、産まれてくる子は、己の兄弟なのだ。
『どっちが産まれるかにもよるよね。結局木の葉様も、わからんって言ってたし』
「あのお人っつーか、お狐様も、何気にいい加減だよなぁ」
はぁ、と息を付き、足取り重く、貫七は竹筒を置いて宿に戻った。
『ん?』
「まず桔梗屋が何屋かが大事だが、小間物とかだったら、女子相手だろ? より女子に近いほうが何が売れるかわかるじゃねぇか。だから店を継ぐまでは、あえて女の格好をしてましたってこと」
『……う~ん。無理があるよなぁ。気持ち悪いことにゃ変わらねぇよ』
「でもそれぐらいしかないぜ。……ていうかさ、お嬢さんはどうなんだろう? 店、継ぎたいのかね」
ふと、貫七が竹筒を下ろして言った。
何となく全てがどうでもいいような雰囲気ではあるが、本当に店もどうでもいいのなら、もう妾が乗り込んで来たっていいのではないか。
妾はともかく、産まれてくる子は、己の兄弟なのだ。
『どっちが産まれるかにもよるよね。結局木の葉様も、わからんって言ってたし』
「あのお人っつーか、お狐様も、何気にいい加減だよなぁ」
はぁ、と息を付き、足取り重く、貫七は竹筒を置いて宿に戻った。


