「そうだよなぁ。何かその人に限って言えば、性別を変えてしまわないと、今後の人生が大きく狂うよなぁ」
今まで木の葉がやってきたように、改心させるだけでは店の問題が解決しない。
「言ってしまえば桔梗屋がどうなろうが、俺たちには関係ねぇんだが。けど、政吉にゃ何だかんだで世話になってるしなぁ」
伏見までの道中も、いくら貫七が宿や飯屋の女将を誑かしてきたとはいえ、全く金を払っていないわけではない。
相当優遇されたり安くしてくれたりはするが、さすがにただというわけにもいかないのだ。
昔のように、おりんと二人(?)であれば、宿でなく民家を借りれば良かったので、金はなくても良かったが、今回は人数が多い上に、連れは良いところのお嬢さんの上に訳ありだ。
小さな民家では無理なので、ずっと宿に泊まってきた。
その間の金は、政吉が持ってきたのだ。
「ここの情報をもたらしてくれたのも政吉だし、考えてみりゃかなりの恩はあるんだ。やっぱり何とかしてやりてぇぜ」
お嬢さんのためではない。
あくまで政吉のためだ。
「そうよのぅ。そう言われれば、お前たちをここに導いてくれたその手代には、わしも恩がある、ということになるのぅ」
単に厄介事を持ち込んだとも言えるのだが、よっぽど退屈していたのか、小薄は今回のことには乗り気である。
今まで木の葉がやってきたように、改心させるだけでは店の問題が解決しない。
「言ってしまえば桔梗屋がどうなろうが、俺たちには関係ねぇんだが。けど、政吉にゃ何だかんだで世話になってるしなぁ」
伏見までの道中も、いくら貫七が宿や飯屋の女将を誑かしてきたとはいえ、全く金を払っていないわけではない。
相当優遇されたり安くしてくれたりはするが、さすがにただというわけにもいかないのだ。
昔のように、おりんと二人(?)であれば、宿でなく民家を借りれば良かったので、金はなくても良かったが、今回は人数が多い上に、連れは良いところのお嬢さんの上に訳ありだ。
小さな民家では無理なので、ずっと宿に泊まってきた。
その間の金は、政吉が持ってきたのだ。
「ここの情報をもたらしてくれたのも政吉だし、考えてみりゃかなりの恩はあるんだ。やっぱり何とかしてやりてぇぜ」
お嬢さんのためではない。
あくまで政吉のためだ。
「そうよのぅ。そう言われれば、お前たちをここに導いてくれたその手代には、わしも恩がある、ということになるのぅ」
単に厄介事を持ち込んだとも言えるのだが、よっぽど退屈していたのか、小薄は今回のことには乗り気である。


