断りたい、と思うのに。
「俺的には、ずっとやってほしかったんだけど!…お願い、夏休みだけでも!」
先輩は、手を合わせて必死。
それを見ると、いくら先輩が相手でも、ひどく心が痛む。
個人的な理由で断ろうとしている私は、どれだけ自己中心的なんだ、と。
なんだか情けなくなる。
「「「お願いします!」」」
もう一度、部員たちの声が揃った。
これで断れる人がいたら教えてほしい。
「…わかり、ました…」
結局折れた私。
「ありがとう!柚麻ちゃん!!」
先輩なんか、大げさに泣きそうになってる。
「別に先輩のためじゃないですからね」
念のため、言っておく。

