キーンコーンカーンコーン… 授業の終わりが知らされる。 「…じゃあ、帰ろうか」 沈黙を破ったのは、先輩だった。 「…そうですね」 うつむいて返事をする。 「体調治らない?」 「え?」 どうやら、押し黙ったことで勘違いをさせたようで。 「あ、大丈夫です」 「なら、よかった!」 正直に伝えれば、また、ふわりと笑ってくれた。 その笑顔に、不覚にもまた、ドキリとしてしまった。 本当、振り回されてばっかりだ…。