「先輩も!戻らないんですか?」
とにかく話題を変えようと思った。…が。
「え?俺もここで、今更帰ろうとは思わないよ〜」
「で、ですよね…」
…まあ、当たり前だよね。
先輩も、さっき確認で私に聞いたんだから。
そこから、シンと静かになる。
なんか気まずくて、私からはとても話せない。
押し黙った私に気づいた先輩は、
「どうかした?体調悪い?」
と、聞いてくれるけど。
まともに話せそうもない。
「大丈夫、です」
また、沈黙。
先輩も何か感じたのか、黙ってしまった。
それからは何を話すわけでもなく、ただ、先輩と一緒に座ってチャイムが鳴るのを待っていた。
何か話すわけでもなかったけれど、特に嫌じゃなかったその時間が流れるのは速かった。

