ご飯を食べた後少しだけテレビを見てぼーっとしていた。

「指。」
「え?」
「指…怪我したのか?」
高島さんの、目線は私の指。
見てみるとまた少しだけ血が出ていた。

「っ!!えっと…ケチャップが…」
「夜ごはんにケチャップ使った料理はなかったがな。」
「うっ!!」
なんとか誤魔化したいんだけどなー…バレて怒られたくない。
「さっき擦りむいたんです。」
「指をか?…擦りむいたらそんなに血は出ねぇと思うがな。」
「…」

「んで?どうしてそうなった。」
「…野菜を切ってて…少しだけ気を抜いてたら切りました。」
「馬鹿野郎!!なんですぐ手当てしなかった!」
痛いところつきますね…
「応急処理はしました。…だから大丈夫だと思ってたんですけど」
「応急処理だけで治ると思ってんのか。…救急箱持ってくるから待ってろ。」
ってことは高島さんが処置するの!?
「えっ!大丈夫です!私が悪かったんですし、処置は自分でします!」
「怪我人は黙ってろ。」
そう言って高島さんは救急箱を取りに行った。

…でも…こうやって高島さんと沢山話すのは初めてだなー…