お昼ご飯の後私は暇だったので庭に行ってみることにした。
庭にある大きな桜の木は昨日見たときと同じだった。
「本当綺麗だよなー…」
でも、何かが足りない。
昨日見たのは夜桜だったから昼より綺麗に見えたのかな?
…それとも…
高島さんがいたから??
「…」
違う違う!!絶対違う!!…あの高島さんがいたから綺麗だなんて…
でも…高島さんって私的には美男だと思う。ただ、あんなに眉間に皺寄せていなかったらだけど…

「この桜綺麗でしょ?」

「!!…響也さん!」
いつの間にっ…!
「この桜はね…高島さんの両親が生まれた時からあるんだってさ。」
「そうなんですか?」
なんでそんな事知ってるんだろう…
「僕もね、この桜大好きなんだ。…花は嫌いなんだけどね。…何故かこの桜は嫌いになれないんだ。」