帰り道、雄介君と2人で帰ってる途中
「はぁー…家、学校でも高島さんかー…考えただけで頭いてぇ…」
「…あはは…」
雄介君…本当に嫌そうだな…


「小雪ちゃん。」
「!!響…山田先輩!!」
まずい…同じ高校の生徒が沢山いる中で《響也さん》って呼んだら女子を敵にしちゃう…
「…何で呼び直したの?」
「えっと…やっぱり沢山人がいますから…ね?」
「でも山田とは呼ばないでくれる?」
いつもの優しい顔から急に怖い顔をした。
「え?じゃあ…」
「その苗字嫌いなんだよね。」
なんで苗字が嫌いなの?
「じゃあ…響也先輩と呼ばしてもらいますね。」
「うん。そっちの方がいいや。」
ニッコリ笑ってる…今さっきの怖い顔と違って。
「それよりも、今日の昼ごはんはなにが食べたい?」
「昼ごはんは響也先輩が担当なんですか?」
「そうだよ。君が食べたい物作ってあげるよ。」
「本当ですか?…じゃあ…オムライスでお願いします。」
「オムライスでいいの?」
「…?はい。」
「分かった。期待しててね。じゃあ僕は龍聖君と一緒に材料買って帰るからまたね。」

でも、私のリクエストなんかで良かったのかな…?
「…小雪は知らなかったか…」
「…え??ってどうしたの!?そんな青いして!…」
本当今さっきまではピンピンだったのに…
「まぁ、昼ごはんの時に分かるよ。」
…一体何があるんだろう?