朝。
新しい制服に着替えて髪の毛を横で緩く結んだ。


「おはようございます!」
「おはよう。」
…朝は皆んな弱いのかな?…私と赤木さん以外に誰もいなかった。
「朝は皆、起きる時間がバラバラなので1番早く起きた者がご飯を作っている。」
そうだったんだ…
あれ?赤木さん…
「赤木さんも丘田高校なんですか?」
「あぁ。ここにいるものは全員丘田高校に通っているぞ。」
へぇー…知らなかったなー…
「冷めないうちに食べろ。」
「あ、はい!頂きます!」
私も早くご飯を食べて学校に行こう!


「おはよー!」
「あ、雄介君おはよう!」
「入学式だな!!」
「そうだね!」

ご飯を食べている途中、雄介君が来た。

「ご馳走様でした。」
「ご馳走様っ!!」
雄介君は私よりも遅く食べ始めたのに…食べるの早いなー…

「あ!小雪今から出る?」
「うん。」
「だったら一緒に行こうぜ!」
「いいよ!!」

新しいカバンを持って玄関から外に出ようとすると
「あれ?雄介達行くの早くない?」
振り向いたらスウェット姿の響也さんがいた。
「俺らは入学式だから少し早く行っとかねぇと!」
「そっか。」
「じゃあ行ってきまーすっ!!」
「行ってきますね!」
「行ってらっしゃーい…」
響也さんは欠伸をしながら手を振っていた。


外に出るとキラキラと太陽が輝いていた。鳥のさえずりもする。
「ここから丘田高校まではそんな遠くねぇんだ。歩いいて20分くらいかなー」
「そうなんだ!」

2人で丘田高校に向かって歩く。