「あ…」
その桜の木の近くには…

高島さんの姿があった。

でも初めて会った時のように警戒する目じゃなくて…

すごく優しい目をしていた。

…高島さんと桜の木は…すごくお似合いだなー…

いつの間にかさっきまで桜の方を見ていた高島さんはこちらを振り向いていた。
「おまっ…!!何でここに…!」
「えっと…夜ごはんの支度が出来ましたのでお呼びしに来ました…」
「…そ、そうか。」
高島さんはそう言って家へ向かった。

「この桜…」
相当昔からあるんだろう。大木になっている。

「あ!夜ごはん!!」
その後私も高島さんに置かれまいと走って行った。