たしか庭って雄介君が言うにはここら辺だったような…
陽が落ちて少し暗いから前が見えにくい。
「高島さんどこいったんだろー??」
少し歩くと道が開けた。
「ここが庭かー!!って…」
そこには…桜の木があった。
「すごく…綺麗…」
庭に桜があったなんて…全然気がつかなかった。足元は桜のじゅうたんになっている。
「…こんな桜今までで見たことない…」
…何もかも忘れてしまいそう…
もう少し…間近で見てみたい…
そう思って桜の木に近づいた。