階段を降りて居間へ行くと凄く美味しそうな匂いが漂っていた。
「凄く美味しそうな匂いしますね!」
「だろ??今日は雄介と小雪の為にちょっとした豪華なご飯作ってみたんだぜ?」
そう礼央さんは言った。
男の人って料理出来ないイメージしかなかったから、こんなクオリティの高い料理作れるとは…思ってなかった。
もしかして、礼央さんってシェフか何かなのかな?
「小雪ちゃん?そこ突っ立ってないで準備してくれない?」
背後で声がして振り返れば響也さんがいた。
「響也さん…!すいません、何を手伝えばいいですか?」
「そうだ…ね、君は高島さん呼んできてよ。」
え…あの高島さんを?怖い人を?
「えっと…高島さん、は何処にいらっしゃるんですかね?」
「あの人ならどーせ自室で引きこもって仕事してんじゃないかな?」
「分かりました。では呼んできますね」
高島さんの部屋に行こうとすると
「ちょっと待った!!小雪、高島さん自室にいなかったら庭に行ってみろ。」
礼央さんがお玉持ってこっちにやってきてそう言った。
「は、はぁ、分かりました」
高島さん、、どっちに入るのかなぁ?