「 ねぇ、本当に小雪大丈夫なの?」
中1の時から仲良しだった友達にそう言われた。
「大丈夫だよ!ルームシェアだし、シェアする人と助け合って過ごせるようにすればいいんでしょ?そんな心配しないで??」
そう。
私、古本小雪は春から隣の県の高校に通うことになったんです。
今日はその引越しする日。だから見送りに同じ中学校の子が沢山来てるんです。

「そのルームシェアする人大変そう…」
「コラー!!…これでも私家事全般は出来る方なんだよー??」
ーー11時30分の新幹線が到着します。御注意下さいーーー
「…そろそろお別れかぁー…」
友達とこの県を離れるのは悲しいけど…高校生活が楽しみなのもある。
あ、こんなしみじみしてる場合じゃないや。そろそろ新幹線の中に乗らないと。
「絶対メールとか頂戴よ!?」「たまにはこっちに帰ってきてね!?」「あっちでも元気にしてるんだよー!!」
皆、泣きながらそう言ってきた。
「皆んなー!!本当ありがとうね!!そろそろ行くね!!」
新幹線に乗ったらすぐ新幹線は動き始めた。
席に着いたら思いつくことは沢山。 高校生活が楽しみだったり、ルームシェアする子はどんな人だろう、仲良くなれるといいなー…などと目的地に着くまで沢山の事を考えていた。