この声が届くなら。

ーーー







「渚ー!柚葉ちゃーん!」


いつもどおり帰ろうと渚ちゃんと校門をくぐれば
陽葵ちゃんが待っていた。








「どうしたの?そんなテンション高めで...」


「明日、遊びに行かない?」





明日...?
明日は確かに土曜日。暇ではある。






「私はいいけど、柚葉巻き込む気?」


『私、暇だし行きたい!』





そう掠れた声で言えば二人は喜んでくれた。