この声が届くなら。

「んで、どうするつもり?」


私は頑張るよ、と意気込んでいた。




そっか。
渚ちゃん頑張るんだね。





『叶うといいね!』


さっきまで出てた掠れた声もまたでなくなってしまった。

まだ完全に出るわけではない。
無理をすればまた出なくなってしまう。









「ありがとう。


私ね?柚葉が“この人となら幸せ”って思える人と
幸せになってほしいの」






“この人となら幸せ”って思える人...






「答えは出てるんでしょう?」


私を見つめる渚ちゃんの目は
私の背中を押すような強い瞳だった。